洋上風力発電
洋上風力発電
発電の原理
風車による回転によって,風の運動エネルギーを発電機で電気エネルギーに変換する.
風の運動エネルギーの最大30~40%を電気エネルギーに変換できる.
(損失は空気力学的損失が50%程度,機械的損失が10%程度)
風力発電の装置の種類
回転軸 水平型,垂直型
大きさ 小型 約50,kW未満,中型 約1,000 kW未満,大型 約1,000 kW以上
作動原理 揚力形:翼の揚力で回転
効力形:風の効力で回転
洋上設置方式 着床式(水深約50 mまで),浮体式(開発途中)
洋上の風力発電設置
利点
陸上に比べて風が安定している.
設置可能場所が広大にある.
近隣住人への低周波などによる被害が少ない.
課題
浸水対策,海水対策が必要.
海底送電ケーブル,洋上変電設備が必要.
陸上より設置コストがかかるため大型化が必要.
歴史
日本の洋上風力(国による実証事業)
場所 | 形式 | 年 | 発電量 |
銚子沖 | 着床式 | 2010~ | 2,400 kW (2012年度) |
北九州沖 | 着床式 | 2011~ | 2,000 kW (2013年度) |
福島沖 | 浮体式 | 2011~ | 2,000 kW 1基(2013年度) 7,000 kW 1基(2015年度) 5,000 kW 1基(2016年度) |
長崎県五島 | 浮体式 | 2011~ | 100 kW (2012年度) 2,000 kW(2013年度) |
参考文献
NEDO再生可能エネルギー技術白書